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資料1 新・いわき市商業まちづくりプランの策定について | いわき市役所

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(1)

2010/ 5/ 27 第 5 回 新・ いわき 市商業 まちづ くりプ ラン 策定検 討懇談 会

商 業まち づくり の取り 組み の方向 性につ いて

商 工 観 光 部 商 工 労 政 課

資 料 1

(2)
(3)

1 は じめに

■ 新・いわき市商業まちづくりプランの策定について

( 1) 策定の趣旨

本市は平成 15 年3月に、まちづくりの観点に立った商業振興の計画として「いわき市商業まちづ くりプラン」を策定し、平成 13 年に策定した新・いわき市総合計画「ふるさと・いわき 21 プラン」 のもとで生活者起点のまちづくりを進める上での商業活性化の方向性や各主体の役割、施策等を示し た。

同プランでは、小売商業を中心とした賑わいと活力あるまちの創出、再生のために目指すべき方向、 小売商業者や市民をはじめまちづくりに関わる様々な主体がなすべき方策を示し、特に、地域ビジネ スの創造やタウンマネジメントの導入など新たな方向性も示していた。

以後、同プランに基づき商業振興に係る各種施策を実施し、個店の経営力向上や経営意欲の喚起な どに取り組む中で、各地区で、商業者・地域・生産者等が連携した新たな商業の活性化やまちづくり の動き、市街地の活性化に向けた新たな動きも見られるようになってきた。

しかし、その間の社会経済環境の変動は激しく、本格的な人口減少・少子高齢化社会に突入すると ともに、全国的な指針となっていたいわゆる「まちづくり三法」の改正がなされ 、中心市街地におけ る商業のあり方を改めて考え直す必要も生じ、さらには消費行動やニーズの変貌といった状況の中で、 商店数や商品販売額の減少が続くなど、市内商業は依然厳しい状況に置かれている。

本プランは、前商業まちづくりプランの計画期間(平成 22 年度まで)終了に伴い、平成 23 年度を 初年度とする新たな計画として策定したものであるが、その際、国や県による商業まちづくりに関す る施策等の状況や本市のこれまでの施策成果・課題を踏まえ、市街地の土地の活用や後継者問題、大 型店と中小店の共存、農商工連携など新たな潮流への対応も検討しながら策定したものである。

( 2) 計画期間

本プランは、上位計画である新・いわき市総合計画基本構想との整合を考慮し、終期を平成 32 年 度とした 10 年間を計画期間とする。

なお、商業を取り巻く環境変化が著しい状況に鑑み、プランに基づく施策等の長期の固定化はプラ ン自体の形骸化を招く恐れもあることから、毎年度、点検と評価を行いながら、平成 27 年度に見直 しを図るなど適切な進行管理を行うこととする。

( 3) プランの性格

本プランは、新・いわき市総合計画の下位計画に位置づけられる行政計画であり、かつ全市を対象 とした計画であるが、商業まちづくりの主体は、行政だけでなく商業者をはじめ商店会や商工団体、 市民組織、消費者である市民など様々な主体が関わって実現されるものである。また、広域多核都市 である本市では市街地・中山間地域など地区によって課題も異なる。

(4)

従って、本プランに示す目標や戦略はそれらの各主体や各地区が共有しながら、具体的な方向性や 施策についてはそれぞれの主体がその立場や役割、地区の特性に応じて内容を選び取り、アレンジを 加えながら具体化していくべきものとする。

また、商業まちづくりの主役は商業者や商店会、市民などであることから、本 プランは、各主体が それぞれの課題を解決するための指針として、独自の活性化策を構築するための手引きとして活用す べきものとする。

( 4) プランの策定方法

本プランの策定は、平成 21∼22 年度の 2 か年にわたって行った。策定にあたっては、学識経験者 やまちづくり団体、商工団体、消費者団体、市民の代表(公募委員)、関係行政機関等で構成する懇 談会を設置し、協議検討を行い、その成果の反映を図った。また、市内6地区において、地区懇談会 を開催し、問題点の把握や課題の共通認識を図った。

策定検討懇談会

地区懇談会 パブリック

コメント

事 務局 (商工労政課)

庁 内 関 係各課 調 整

意 見 募 集

策定に係る検討体制

(5)

2 商 業まち づくり の現状 と課題

■ 商業の現状と動向

(今回略)

■ いわき市商業まちづくりの問題点

【商業拠点性・吸引力の弱さ】

○ 商業集積力・吸引力が相対的に弱く、かつ低下している。

人口あたりの小売業商品販売額が郡山市、 水戸市など周辺主要都市の水準 を下回り、商業吸引 力指数も低下するなど、都市規模に見合う商 業の集積力、広域的吸引力が相 対的に弱く、商業的 中核性が発揮できておらず、かつ弱まっている状況にある。

○ 日常消費対応型の商業地の性格が強く、買回性の消費購買力は流出が加速している。

商業業種のうち飲食料品小売業の割合が比較的高く、日常の最寄品型の消費の場の色彩が強い。 市民の日常の買物場所は、スーパーやコンビ ニエンスストアの比重が圧倒的 に高く、買回性の商 業は少ないといえる。買回性の商品の買物は 、高速バスで東京方面へ気軽に 行くなど、市内購買 力の市外流出が加速している。

○ 卸売機能の集積力が低く、商品流通の広域的中核性が低い。

小売業の集積以上に卸売業の集積度は低く 、広域的な商品流通の中核性、 ひいては情報を含む 経済の様々な面の広域拠点性が周辺主要都市に比べて十分に発揮できていないといえる。

【人口・市場規模・商業力規模の縮小と効率の低下】

○ 小売商店数及び商品販売額の減少が続き、かつ売場効率が低下している。

小売商業の商店数、商品販売額が減少傾向 にあり、商業力自体が低下傾向 にある中で、売場面 積は増加傾向を続け、平均商店規模の拡大の 一方で売場効率(単位面積あた り販売額)が低下し ている。

○ 閉鎖型商圏であることに加え、人口減少加速により市場規模が縮小している。

広大な面積を持つ本市全域が広域商圏に相 当する閉鎖型の商圏構造であり 購買力に限界がある が、さらに全市的に人口減少傾向が加速して おり、市内商業のマーケット規 模の縮小が続いてい る。特に中山間地域における人口減少が顕著 となっており、加えて、カタロ グ、インターネット 等での通信販売や宅配システムの利用など、 在宅での買物行動が若い世代や 有職者層を中心に増 加しており、市内商店の市場はさらに脅かされているともいえる。

【商業力の分散と中心市街地の停滞】

○ 分散型都市構造で、集積の魅力による集客力発揮がしにくい。

元来分散型の都市構造であるため、人口30 万以上の中核市ではあるが、それに見合う商業集積 とそれによる魅力が形成されておらず、それが広域拠点性の弱さにもつながっている。

(6)

○ 郊外沿道立地型大型店の比重が高く、中心市街地は空洞化により機能を低下させている。

平地区郊外や鹿島街道沿道など、自動車利 用に対応した幹線道路沿道立地 型の大型店、専門店 の比重が高い。一方、平・小名浜等各地区の 中心市街地は、スーパー「藤越 」の閉店等もあって 商業の不振、空洞化の様相が濃く、「まちの顔」としての機能や魅力、さらには市民の求心力も低 下し、商店街を中心に形成されてきたコミュ ニティや伝統・文化の維持が困 難になるなど、まち づくり活動全体に弊害をもたらされている。

○ 平地区が商業の中心的位置にあるが、その販売力規模・拠点性は低下している。

市内では、平地区における他地区からの購 買力吸引率が目立って強く、市 商業の中心的位置に あり、近年、駅前再開発ビル「ラトブ」の開 業や公共施設整備等が進んでい るが、長期的には同 地区の商品販売額は減少が目立ち、拠点地区の性格が薄れているともいえる。

【商業機能縮小による買物利便低下】

○ 商業機能の縮小と公共交通機関の衰退で、買物利便性が低下している。

商店数、販売額等の減少は特に人口減少の 激しい中山間地域など旧町村部 地区で顕著で、それ らの地区ではバス等の公共交通機関の廃止に より買物の足が奪われていると ころも多い。自動車 を運転できない高齢者の増加は、買物に行け ない市民の増加につながってい る。こうした買物利 便性の低下は、中山間地域だけでなく、郊外の住宅団地等でもな問題となっている。

【商業者の経営力・革新意欲の停滞】

○ 商業者の経営革新意欲、組織力の育成が進んでいない。

個店の経営者の高齢化や後継者不足により 、経営意欲、革新への挑戦力が 減退気味である。一 部でユニークな取り組みの芽が見られるもの の、平地区では旧中心市街地活 性化法に基づくTM Oが設立されたが十分に機能せず、商店街等の組織的な活動等も見られにくい。

○ 社会経済構造等の変化への対応や産業間の連携が不十分。

リサイクル商品やふるさと産品等への関心 の高まりへの対応などの動きが 見られるが、その規 模はまだ小さい。また、それらに必要な農林 水産業や製造業、観光など他産 業との連携も、商業 者からの働きかけによる対応はあまり見られない。

【消費者ニーズとのミスマッチ】

○ 個店や商店街の業態が消費者のニーズを満たしていない。

消費者は、個店や商店街では欲しいものが 揃わない、個店は閉鎖的で入り にくいなど否定的な 評価が強く、買物ニーズはスーパー等で満た している傾向にある。個店商業 者や商店街組織によ る様々な販売促進活動も必ずしも消費者の理 解・支持を得ておらず、商業者 と消費者の意識のミ スマッチがある。

○ 商業者と消費者の情報疎通が不足している。

商業者と消費者が語り合う場、コミュニケ ーションも乏しく、商品や個店 や商店街の事業等の 情報が消費者に十分に伝わっておらず、魅力 のPRができていないことが、 両者のミスマッチの 一因ともなっている。

(7)

■ 商業をめぐる環境変化

※ 主に現プラン策定後の、ここ最近の変化動向

全国動向 いわき市の環境

○ 景気変動

・世界的な不況の影響により経済が沈滞

・所得の低下と物価下落によりデフレ不安も

・雇用情勢悪化により購買力が停滞

○ 業界構造の再編加速

・流通業界の 合従連衡が 加速(百 貨店やスー パー業界も再編が進む)

・専門店チェーン等の業態が台頭

○ 消費者ニーズ・心理の変化

・商品への指 向性が変化 (安全安 心な商品へ の指向、低価格指向、環境配慮商品への指 向、健康指向など)

・個人指向、 個性重視、 ものへの 執着の希薄 化など、消費者心理が変容

○ 人口減少と少子高齢化

・都市が縮小化、限界集落の増加も

・国内の全体市場規模が長期的に縮小へ

・国内の労働力市場規模も長期的に縮小へ

・高齢者市場 の拡大、子 ども市場 の縮小など 市場構成が変容

○ 情報化の進展

・インターネ ット通信販 売など無 店舗販売の シェアが拡大

・商品情報の入手や事前比較が容易に

・商業者からの情報発信も容易に

○ 市街地拡散と中心市街地空洞化

・規制緩和により商業立地が郊外に拡散

・自動車利用 型店舗の増 加により 高齢者は買 物難民化も

・街なか商業 が衰退、活 性化への 様々な動き も

【法制度の動向】

○ まちづくり三法の改正(H18)

・新中心市街 地活性化法 の施行で 旧TMOは 法的根拠を失う

・新中心市街地活性化法の基本計画認定が90 市町92 計画に(H22/1 現在)

・都市計画法 改正で大規 模集客施 設の立地が 商業系用途地域に制限

○ 地域商店街活性化法の施行等

・新たな支援の枠組みが模索されている

○ 人口の減少加速

・平成11 年以降市人口は減少

・今後10 年間で 1 割近く減の予想

○ 少子高齢化の進行

・65 歳以上高齢者は既に 25%近く

・今後10 年で高齢者人口は 1.2 倍に増加、15 歳未満の年少人口は3/4 に減少の予想

○ 中山間地域の過疎の深刻化

・限界集落の増加

・中山間各地区の人口は今後も大幅減少

○ 人口分布構造の変化

・いわきニュータウン等の開発が進む

・一方で中心市街地にマンションの増加も

○ バス路線の大幅縮減

・路線の廃止、減便が相次ぐ

・高齢者の買物や通院等の足が不便に

○ 高速交通網の拡充

・常磐自動車道延伸と磐越自動車道4車線化

・東京、郡山 、仙台等と 結ぶ高速 バス路線が 拡充(東京∼小名浜線開設等)

○ 商業資本の変容

・大黒屋、ダイエーに続き藤越も営業終了

・ヨークベニマルの店舗増加など

○ いわき駅前地区の整備進展

・駅前再開発ビル「ラトブ」が開業

・いわき駅前拠点整備事業の進展

○ いわき産業創造館の開設

・いわき商工会議所が移転

・いわき産学官ネットワーク協会が設立

○ 平市街地で公共施設整備進展

・いわき芸術 文化交流館 (アリオ ス)開業で 新たな集客拠点に

・総合図書館も開設、利用者が増加

○ 各地区での賑わい創出の動き

・小名浜さんかく倉庫が開業

・小名浜港湾背後地再開発計画

・道の駅よつくら港が開業

○ 地産地消の新たな動き

・平「スカイストア」が開業

・植田「ドンワッセうえだ」が開業

○ 観光・交流事業の動き

・いわき観光まちづくりビューローの設立

・フラオンパク、サンシャインマラソン等

(8)

■ いわき市商業まちづくりの課題

課 題 問題点との対応

力量アップ

1.主役である 個店・街の力と意欲を高め、競 い合うこと

商業の魅力の原点は、個性 的な個店の輝きであ り、その「輝き」を 点から線、面へと広げ、さら に増していくために は、個店の経営力・ 経営意欲の増進、新規創業者 の育成等による新陳 代謝も含めた力量向 上が必要となる。また、その 力を結集した街の魅 力づくりと、その魅 力を市内で健全に競い合う土 壌づくりを促進する ため、各地区ごとの タウンマネジメント体制の再構築が重要となる。

←【商業拠点性・吸引力の 弱さ】、【商業力規模・効 率の低下】、【商業者の経 営力・革新意欲の停滞】、

【 商 業 力 の 分 散 と 中 心 市街地の停滞】

変革・進化

2.時代の変化に 対応した変革で商業の役割を進 化させること

人 々の 商 品や サー ビ スに 対す る 嗜好 やニ ー ズは 絶え ず変 化 して い る。また、人口減少や少子高 齢化など社会構造も 大きく変化し、地区 やライフスタイルにより生活 ニーズも多様化して いる。そうした変化 に柔軟に対応しつつ、自ら変 革して生き残り、地 域に必要な産業とし ての展開を続けられるよう進化していく必要がある。

←【人口減少・市場規模の 縮小】、【商業規模縮小に よる買物利便低下】

ニーズ適合

3.消費者との 情報疎通でわかりあい、ファン を増やすこと

消費者と商業者の情報ミス マッチにより互いに 分かり合えていない 現状に対し、生産者も交えて 両者をつなぎ、組織 的に円滑な情報交流 を行える仕組みづくりが必要 である。また、消費 者ニーズに見合った サービスを展開することで、 消費者の支持を獲得 し、個店のファン、 街のファンを増やしていくことが必要である。

←【消費者ニーズとのミス マッチ】

連携・融合

4.産業・地区 を超えた連携から新しい価値を 産み出すこと

商業を、商業だけの立場か らではなく、全産業 の中で捉える視点が 必要である。農林水産業や観 光産業など他産業と の関係を重視し、そ の連携・融合、コラボレーシ ョンによる相乗効果 で新たなビジネス価 値を産み出すことを目指すべ きである。さらに、 市街地と中山間地域 などの連携、福祉など他の生 活サービス部門との 連携も重要であり、 これらのコラボレーションの 仕組みづくりにつな がる幅広いネットワ ークの構築が必要である。

←【商業者の経営力・革新 意欲の停滞】、【消費者ニ ーズとのミスマッチ】

都市形成

5.秩序ある都 市形成と連動した商業環境をつ くること

人口減少時代にあって機能 集約型都市構造への 転換が求められる中 で、商業も秩序ある集約型立 地によりコンパクト な賑わい形成を図る 必要がある。また、商業立地 の郊外化や周辺部で の衰退は、公共交通 の縮小とも相まって高齢者や 地区住民等の買物利 便の低下をもたらし ており、生活利便の環境整備 やその基盤条件、制 度的枠組みの形成な どが重要となる。

←【商業力の分散と中心市 街地の停滞】、【商業規模 縮 小 に よ る 買 物 利 便 低 下】

(9)

3 商 業まち づくり の方向 と取り 組み

■ 基本目標

(案)

商業は、市民生活にとって不可欠な産業であるとともに、地域の魅力を高め 、地域

らしさを生み出すことで、 まちづくりや地域経済振興の牽引役となるべき産業である。

本格的な少子高齢化・人口減少時代の到来は、閉鎖型商圏の性格が強い本市 におい

て、市場規模の縮小への対応と、特に人口減少が著しい中山間地域における生 活の確

保に向けた取り組みが重要になってくる。

そこで、今後の商業まちづくりの基本的な目標を、市街地を中心とした商店 街活性

化等による「まちを輝かせる商業」と中山間地域や増加する高齢者世帯などを 中心と

した「地域を支える商業」という2つの観点から捉え、中核市にふさわしい商 業の力

と質の向上、まちづくりと一体となった価値の創造を目指すものとする。

「まちを輝かせる商業」は、単にものを売る「受け身」の発想から「攻め」 の商業

に転換し、時代環境の変化に柔軟に対応しながら、各地区の消費者に支持され るサー

ビスを創造・提供し、 新たな価値を産み出すことにより、 各地区において個性的な 「ま

ち」を育て、それぞれの個性を生かした競い合いを通じて、 「いわき 」全体の魅力を発

信できるよう、能動的な役割を果たしていく。

「地域を支える商業」は、買物利便など、生活の利便と安心を確保するため のシス

テムを構築することにより、 「セーフティネット」 としての地域の商業の持続可能性の

確保に貢献しながら、 「業」としての機能と共存する「ビジネス」としての成立を目指

す。

[基本目標テーマ]

広域多核都市での「商い」によるまちづくりへの新たな挑戦

まち ま ち を輝 を 輝か か せる せ る商 商 業・ 業 ・地 地 域を 域 を支 支え える る商 商業 業

(都市の魅力と活力の創造、生活の利便と安心の提供)

(10)

[いわきの商業まちづくり]

基本目標:

広域多核都市での「商い」によるまちづくりへの新たな挑戦

ま ま ち

=都市の魅力と活力の創造=

(まちの魅力の競い合い)

地 地 域

=生活の利便と安心の提供=

(地域の持続可能性の追求)

(11)

■ 基本戦略

(案)

基本目標を具現化するための柱となるべ き考え方を、基本戦略とし て以下のとおり設定する。各基 本戦略は、2つの基本目標の柱にいずれも横断的に関わり、「まちを輝かせる商業・地域を支える商業」 の実現に向け複合的に作用するものである。

課題 基本戦略(案)

力量アップ

1.主役である個店 と街の力を高め、 競い合うこと

● 基本戦略1

個店の 魅力・街の集客 力の

増進

商 業の 原点 であ る個 店の 経営 意欲 や個 性 を引き出し、新陳代謝も含め商業人材の育成 に努め、革新的経営力を産み出す。また、そ の集積による街の魅力を創出し、効果的に運 営できる組織力を高めていく。

変革・進化

2.時代の変化に対 応 し た 変 革 で 商 業 の 役 割 を 進 化 させること

● 基本戦略2

時代環 境に合わせた自 己変

人口減少、少子高齢化など時代環境の大き な変化の中でも、地域に求められるサービス を的確に提供できるよう、個店や組織が柔軟 に、そのサービス内容や業態を変えながら、 新たな役割を見出していく。

ニーズ適合

3.消費者との情報 疎 通 で わ か り あ い、ファンを増や すこと

● 基本戦略3

消費者 ニーズとのマッ チン

商業者と消費者・生産者がコミュニケーシ ョンを深め、情報を伝え合うことで、双方に 有 効 な商 業ス タイ ルを 相互 に協 力し なが ら 創り上げていく。

連携・融合

4.産業・地区を超 え た 連 携 か ら 新 し い 価 値 を 産 み 出すこと

● 基本戦略4

多様な ビジネスコラボ レー

ションの展開

農商工などの産業間、地区間など、商業だ けの枠にとらわれない様々な連携を通じて、 新 た な付 加価 値を 産み 出す 多様 な産 業活 動 を展開し、地域の経済循環を先導できる商業 力を高めていく。

都市形成

5.秩序ある都市形 成 と 連 動 し た 商 業 環 境 を つ く る こと

● 基本戦略5

秩序あ る便利な立地集 積・

機能の形成

機 能集 約型 の効 率的 な市 街地 形成 を目 指 した商業の立地集積を図るとともに、歩いて 暮らせる賑わいある中心市街地の形成、高齢 者、中山間地域でも買物利便性を確保できる 商業機能の形成を進める。

(12)

[課題]

↓ 力量アップ

変革・進化

ニーズ適合

連携・融合

都市形成

まち

ちを を輝 輝か かせ せる る商 商業 業

=都市の 魅力と 活力の 創造=

地域

域を を支 支え える る商 商業 業

=生活の 利便と 安心の 提供=

基本戦略1 個店の魅力・街の集客力の増進

基本戦略2 時代環境に合わせた自己変革

基本戦略3 消費者ニーズとのマッチング

基本戦略4 多様なビジネスコラボレーションの展開

基本戦略5 秩序ある便利な立地集積・機能の形成

[基本目標]

(13)

■ 取り組みの方向性

(案)

以下、基本戦略別に取り組みの方向性、取り組み内容を示す。

[様式凡例] 取り組み主体

取り組みの方向性

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 取り組み内容1

☆ 取り組み内容2

☆ ・・・・・・・・・

※ 取り組み内容の★印は、「重点取り組み」を示す。

※ 取り組み主体で◎ は、中心となる実施主体、○ は参加・利用、△ は支援を示す。

※ 主体区分で、「商工団体等」とは、商工会議所や商工会のほか(社)いわき産学官ネ ットワーク協会等の産業支援機関を指す。

1.個店の魅力・街の集客力の増進

( 1) 個店の経営力向上

○ 商業の基本単位である個店の魅力を増し、集客力を高め活性化を導くため、その経営体質、経営 意欲を高める取り組みを、各主体が連携して進める。

○ 消費者の心をつかむ商品構成やその販売方法などについて、専門家による診断や改善指導、小売 業経営に関する政策情報や事例情報の提供などにより、前向きな経営への動機づけ、後押しを行う。

○ 国・県・市等の制度資金を活用した支援により、経営の安定化、改善への行動を促す。

○ IT活用による個店経営の情報化も併せて促進し、元気な店、繁盛店を増やしていく。

個店の経営力向上

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 経営診断・指導活動の展開 ○ ◎ △

☆ 各種経営関連情報の提供 ○ ◎ △ △

☆ 商工団体による個店指導活動 ○ ◎ ○

☆ 安定経営への資金支援 ○ ◎ ◎

☆ 個店経営の情報化促進 ◎ △ △ △

(14)

( 2) 商業従事者の意欲と技の研鑽

○ 元気な店は意欲と能力ある人によって支えられる。個店の経営者や店舗従業者の意欲や資質の向 上を促すため、講習会やセミナーの開催などを通じて、資格取得支援など人材育成の機会を多様に 提供し、個店経営や販売・接客等の達人と言える人材を増やしていく。

商業従事者の意欲と技の研鑽

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 経営意欲・資質向上機会の設置 ○ ◎ △ △

☆ カリスマ経営者の育成 ○ ◎ △ △ △

( 3) 創業・チャレンジの促進

○ 市内外からの新規参入者を増やし、新陳代謝を促進するなど、創業をしやすくするための機能を 強化する。

○ 産業支援機関の有効活用も含め、創業にかかる情報提供や各種相談・指導、必要な資金支援等を 効果的に展開する。

○ 空き店舗を活用したチャレンジショップなど、起業支援を促進するとともに、新規創業者の経営 安定化に向けたフォロー等をシステム的に行い、新鮮な力を増やしていく。

起業・チャレンジの促進

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

★ 創業自立支援機能の強化 ○ ◎ △

☆ チャレンジショップ事業の実施 ○ ○ ◎ ○ △

☆ 創業後の支援体制の確立

(4)次世代商業人材の育成

○ 次世代の商業の担い手を確保し、育成するため、商人を魅力ある職業として紹介し、その醍醐 味を伝える諸活動を、学校や商業現場との連携のもとで進めていく。小・中学生の商業体験や、 高校・大学生の商業インターン制度など、商人の卵を育てる活動のほか、後継者の確保、育成に も努める。

次世代商業人材の育成

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 学校教育との連携 ○ ○ ◎ △

☆ 商業インターンシップの確立 ○ ○ ◎ ○ ○

☆ 商業後継者の確保・育成

(15)

(5)まちの複合的組織 づくり

○ 商業活動の場である街の魅力、集客力を高めるため、組織的に取り組めるタウンマネジメント体 制の構築及び運営のあり方についての調査研究や、外部人材も含めたコーディネータの確保と育成 を図る。

○ 商工会議所や商工会などの支援により、商店会の組織力強化を図るとともに、運営力を育成する。

○ 市民や商業以外の民間事業者とも連携した協働型のまちづくり組織など、総合的・複合的に街の 魅力づくりに取り組める体制づくりを進める。

まちの複合的組織づくり

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

★ 街 の 組 織 体 制 ・運 営 の あり方 の 調 査 研 究

☆ コーディネータの確保と育成

☆ 商店街の組織力強化

☆ 商工団体の組織支援活動促進

★ 市民協働型活性化組織の形成

(6)まちの共同事業展開促進

○ 街全体としての魅力を高め、集客力を増し、商業の活性化につなげるため、各種イベントをはじ め、共同駐車場の運営や、ポイント制度、トイレの貸し出し、ユニバーサルデザイン化、商店街の 情報化など、利便や快適性の向上につながる取り組みを、多様な主体により展開する

○ 組織のリーダーの育成や、共同・協調的な店舗経営の促進なども含め、総体的な魅力向上により、 来街者・来街頻度の増加につなげていく。

まちの共同事業展開促進

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 商店街の共同事業展開促進

☆ 商店街情報化の促進

☆ 商店街活性化への調査・研究

☆ リーダーの育成

☆ 共同・協調的な店舗経営促進

(16)

(7)街並み景観の形成

○ 美しく統一感のある商業景観を形成するため、街の景観づくりを関係する各主体の協働で進めて いくほか、地域性や歴史等を反映した街並み景観の形成を図るためのルールづくり等に努める。

街並み景観の形成

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 統一的な街並みづくり等の促進 ◎ ○ △ △ ○ △ △

2. 時代環境に合わせた自己変革

(1)商店街・消費ニーズの実態調査

○ 社会経済情勢の変化とともに刻々と変化する消費者ニーズや、個店・商店街の状況を把握するた めの実態調査を定期的に行い、その結果を個店や商店街に提供して経営改善に役立てる。

○ 消費者の嗜好や買物動向等についての調査を行い、データベース化を図り、活用していく。

商店街・消費ニーズの実態調査

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 商店街の実態調査 ○ ○ ○ △ ○ ◎

★ 消費者ニーズ調査 ○ △ ○ ○ ◎

(2)新事業展開の促進

○ 時代環境の変化に対応した個店の業種・業態転換や商店街での新サービスの導入など、新たな事 業展開を促進していく。

○ 通信販売の活用により、良い商品を市内に限らず幅広く販売することを支援し、商圏を広範囲に 拡大させていく。

新事業展開の促進

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 業種・業態転換の支援・誘導 ◎ ○ △

☆ 新サービス導入の促進 ◎ ○ ○ △

☆ 通信販売利用による商圏拡大 ◎ ○ ○ △

(17)

(3)テナントミックスの展開

○ 多様な消費者ニーズに応えるため、商店街をはじめ、街全体としての業種構成を適切に保ち、不 足業種や業態を埋めるための取り組みを進め、健全な競争による個店のレベルアップを促進する。

○ 福祉分野等の商業以外の団体・NPO等の事業所を誘致し、街の複合機能化を促進する。

テナントミックスの展開

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 不足業種・業態の誘致促進 ◎ △ △

☆ 商業以外の事業所の誘致・導入 ◎ △ ○ ○ △

(4)少子高齢化への対応

○ 少子高齢化時代に適合したきめ細かいサービスの提供に努めるため、高齢者向けの宅配システム や各種の買物サポートシステムの導入を促進する。

○ ベンチの設置や語らいスペースの提供など、高齢者が安心して快適に買物できる環境づくりに努 め、顧客・来街者を招き入れる工夫や活動を促進する。

少子高齢化への対応

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

★ 高齢者の買物サポートシステム形成 ○ ◎ ○ ◎ ○ △ △ ○

☆ 共同宅配システムの実施促進 ○ ◎ ○ ○ ○ ○ △ △

☆ 高齢者にやさしい商店街環境の形成 ◎ ◎ △ △ △ △

(5)買物不便地域の利便確保

○ 商店の閉店等により、日常の買い物に不便を来たしている中山間地域や、バス路線廃止等により 買物が不便になった住宅団地など、自動車を利用できない高齢者等に買物利便を提供するため、移 動販売車や日曜市、ネットスーパーなど、固定店舗型でない商業サービスの提供を促進・支援し、 地域での生活セーフティネットの確保を図る。

○ セーフティネットの確保を図りながら、持続可能なビジネスとしての可能性を見出すため、中山 間地域等でのモデル的な取り組みを実践する。

買物不便地域の利便確保

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 移動販売システムの展開 ◎ △ ◎ ○ ◎ △

☆ 通信販売システムの展開 ○ ◎ △ ◎ ○ ○ △

★ 中 山 間 地 域 等 の 利 便 提 供 モデル の 実 施 ○ △ ○ ◎ △ ○ △

(18)

3. 消費者ニーズとのマッチング

(1)個店情報の発信力強化

○ 個店の魅力を消費者に幅広く伝えるため、放送媒体やタウン誌等での紹介を働きかけるほか、ホ ームページの共同作成の支援などを通じて、情報発信の促進を図る。

○ マスコミへの情報提供など、様々な情報宣伝媒体の活用を促進する。

個店情報の発信力強化

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 各種媒体での個店紹介 ○ △ ○ ◎ △

ホームページ作成と活用の促進

(2)タウン情報の発信力強化

○ 街の情報の発信についても、放送媒体やタウン誌の活用や、ホームページ作成、複数のまちナビ サイトの連携・融合化などにより強化していく。

○ 公的な広報メディアでも積極的な紹介に努めるとともに、市民団体等とも連携した地区単位のタ ウンマップやパンフレット作成などを促進し、来街者の増加につなげる。

タウン情報の発信力強化

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

★ まちナビサイトの連携促進 ○ ○ ○ ○ ◎ △ △

☆ 広報メディアでのタウン紹介 ○ △ ◎

☆ 多様な情報提供媒体の活用 ○ ◎ △ ○ ○ △

(19)

(3)消費者と商業者のマッチング機会の確保

○ 消費者、商業者、生産者が相互にそのニーズや思いを理解しあい、結びつきを深められるよう、 定期的な懇談会を開催するほか、商店街を利用しない消費者にも商店・商店街を体験してもらう機 会を提供する。

○ 消費者の声や評価を商店経営に常に反映できるよう、消費者モニター制度や消費者が個店を評価 して優良個店を表彰する制度など、商店経営の刺激になる取り組みや、消費者参加型の商店運営に ついても検討する。

消費者と商業者のマッチング機会の確保

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

★ 定期的懇談会の開催促進 ○ ◎ ○ ○ ◎ ○

★ 商店・商店街の消費者への紹介 ○ ◎ ○ ○ ◎ △

☆ 消費者モニター制度の展開 ○ ○ △ ○ ◎

★ 消費者による商店評価 ○ ◎ ○ ○ △

☆ 商店運営への消費者参加 ○ ◎ ○ ○ △

(4)市民活動の商店街への取り込み

○ 街・商店街を幅広い市民の活動の場として生かすため、空き店舗等を有効活用し、市民活動団体 の拠点を街なかに誘致する。

○ 商店街や空き店舗での地域行事等イベントの開催など、地域組織と商店街組織の連携による街の 賑わい創出を図るとともに、新規顧客の獲得を図る。

市民活動の商店街への取り込み

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

★ 地域活動組織拠点の誘致・導入 △ ○ △ ◎ ◎ △ △

☆ 地域イベントへの場の提供 △ ◎ △ △ ◎ ○ △

★ 地域組織と商店街組織の連携促進 △ ◎ ○ ◎ △ △

(20)

4. 多様なビジネスコラボレーションの展開

(1)連携情報の体系的な提供

○ 産業の壁を超えた多様なネットワーク関係を構築し、新たな活性化を図るため、産業支援機関と 連携し、産業全般の情報収集・提供を行い、共同事業等を行う組織の構築を図る。

連携情報の体系的な提供

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 地域産業を包括した情報提供 ○ ○ ◎ ○ △ ○

★ 産業の壁を超えた新事業体の育成 ○ ○ ◎ △ △

(2)農商工など産業間連携の促進

○ 商業と農林水産業、工業など、産業間の交流・連携の強化による新たな付加 価値の創出、地域の 活性化を目指し、様々な連携の強化を促進する。

○ 産業間の連携・共同事業における、新商品の開発や販売を促進するため、商工団体や産業支援機 関による支援を行うとともに、地産地消の拡大にもつながる1・2次産品の地域内流通のルートづ くりを図る。

農商工など産業間連携の促進

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

★ 異業種交流会の充実 ◎ △ ○ ◎ △

☆ 売れる新商品の開発促進 ◎ △ ○ ◎ ○ △

☆ 地域内流通ルートの整備促進 ◎ ○ ◎ △

(3)観光と商業の連携促進

○ 人口減少による市内市場の縮小を補うため、観光と商業の連携による市外住民向けの観光商業を 展開し、実質的な商圏の拡大、まちの集客力の増大につなげる。

○ 道の駅や観光拠点施設と個店の連携を深め、拠点施設での地域物産販売や個店の紹介、観光情報 誌やインターネットでの個店紹介等により、観光客の個店利用を促進するとともに、拠点施設自体 の充実、運営強化も図る。

観光と商業の連携促進

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 観光商業施設の充実 ○ △ ○ △ ◎ ○

☆ 観光客への地元商店・物産品の紹介 ○ △ ◎ ○

(21)

(4)地区間連携の促進

○ 市街地と中山間地域等との連携や、山と海の連携などを促進し、地区間の相互補完関係の形成を 促進する。

○ 中山間地域の産物の市街地での販売や、連携・交流のためのイベントなどを通じ、生産者と商業 者、さらに消費者も交えた関係の構築を図る。

地区間連携の促進

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

★ 市街地と中山間地域等の連携促進 △ ◎ ○ ○ ○ ○ △ △

☆ 山と海の連携促進 △ ◎ △ ○ ○ △ △

(5)コミュニティビジネスの振興

○ 地域の住民が、地域の資源を用いた商品・サービスを提供し、対価を得るコミュニティビジネス を育て、地区ごとの個性ある新たな産業を創出する。

○ 地域おこし型、生活支援型の両面で、地域発の新たなビジネスが展開されるよう 、市民組織・地 域組織への動機づけのほか、産業支援機関等の活用も含めた中間支援機関(インターミディアリー) 機能の整備も進める。

コミュニティビジネスの振興

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 活動団体への動機づけと情報支援 ○ ○ ◎ △ △ △

☆ ビジネスとしての確立の支援 ○ ○ ◎ △ △ △

(6)福祉団体等との連携促進

○ 子育て支援や高齢者・障がい者への各種サービスの提供をはじめとした各種福祉活動機能の商店 街への導入など、福祉団体等と商業の連携を促進する。

○ 福祉団体等の活動拠点としての空き店舗活用に対する支援や、福祉活動と商店街の共同イベント など、各種連携事業の展開等を促進する。

福祉団体等との連携促進

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

★ 商店街活動と福祉活動の連携 ◎ △ ○ ○ ○

☆ 福祉等の拠点施設の導入 ◎ △ ○ ○ ○

(22)

5. 秩序ある便利な立地集積・機能の形成

(1)商業立地の適正な集積・誘導

○ 人口減少・少子高齢化時代に対応した、機能集約型の効率的な都市(コンパ クトシティ)形成を 図るため、商業の拡散的な立地の抑制や、市街地中心部等への立地集積の誘導について検討する。

商業立地の適正集積誘導

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 商業集積誘導地域の検討 △ △ ◎

☆ 郊外部の商業立地抑制の検討 △ △ △ ◎

(2)特定地区の市街地基盤整備

○ 小名浜港背後地の再開発整備では、商業機能導入のあり方を検討するほか、いわき駅周辺では一 連の整備事業の成果を生かせる商業集積の適切な誘導を図る。

特定地区の市街地基盤整備

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 小名浜港背後地の再開発整備 △ ○ ○ ◎

☆ いわき駅周辺市街地再生拠点整備 ○ ○ ◎ ○

(3)中心市街地への各種機能集積

○ 商業機能と合わせ、各種機能が集約的に立地する賑わいある中心市街地形成のため、公共施設の 整備や各種サービス業施設の立地集積について検討する。

中心市街地への各種機能集積

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 公共施設の街なかでの整備 △ ◎

☆ 各種サービス業施設の集約立地誘導 △ ◎ ○

(23)

(4)街なか居住の促進

○ 都市機能の集積によるコンパクトなまちづくりとの連携のもと、特定優良賃貸住宅の活用促進や 高齢者住宅の情報提供等により、街なか居住の推進を図る。

街なか居住の促進

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 街なか居住の推進 ○ ◎

(5)商業基盤施設の整備

○ 市街地内の商店街においては、個店の充実や商店街組織の活動と連動して、街の安全・快適性の 向上のため、歩道や街路灯の整備など各種の商業基盤施設の整備を進める。

商業基盤施設の整備

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 道路環境等の整備 △ ○ △ ◎

☆ 街路灯等の改善促進 △ ◎ △ △

(6)空き店舗の活用対策

○ 商店街の魅力低下の要因となる空き店舗を調査してデータベース化し、公表するなど、空き店舗 の活用に向けた対策を強化する。

空き店舗の活用対策

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 空き店舗情報の収集と提供 △ ◎ ◎ △ △

☆ 空き店舗有効活用への支援 ○ ◎ ◎ ○ △

(24)

(7)公共交通システムの充実

○ 街なか商店街の利用の増進を図るため、公共交通機能の利便性の向上を促進する。バス交通の有 効活用として、利用促進や市内循環バス等の導入を検討するほか、公共交通機関の利用が不便な中 山間地域では、街なかへのアクセスを確保できる新たな公共交通システムの導入を検討する。

○ 自動車利用者に対応するため、街なか等での駐車場の整備や利用しやすいシステム、管理体制の 確立を促進する。

公共交通システムの充実

商業者 商店会 商工団体等 NPO市民団体 地域組織 民間企業 市民・消費者 大学・研究機関等 行政

☆ 市街地内バスシステムの改善促進 ○ △ ○ △ ◎ △

☆ 中山間地域の新たな公共交通システム 導入検討

△ ◎ ○ ○ ○

☆ 駐車場の整備と有効利用促進 ○ ◎ △ △

(25)

■ 重点的取り組み

(案)

取り組み内容のうち、基本目標の具現化 に向けて、特に効果が大き いと思われるもの、緊急性を有 するものを重点的・優先的な取り組みとして以下に示す。

特に、各主体間の連携を重視し、複数の 主体にまたがる取り組みを中 心に選定したものであるが、 これらの対象主体と支援機関や行政が連携し、早期の実施を目指すこととする。

なお、ここで選定したもの以外でも、各 地区や主体別の課題や意欲等 により、柔軟に対応していく ものとする。

(「取り組みの方向性」において★印で示した取り組み内容である。)

重点的取り組み(案) 取り組みイメージ 主な対象主体 該 当する 方向性

★創業自立支援機能 の強化

商業への新規参入を目指す創業者に、起業相談 やチャレンジショップ等の場の提供、指導や資 金等の支援を行う。

創 業者、 商店 街

起 業 ・ チャ レ ン ジ の 支 援と フ ォ ロ ー

★街の組織体制・運 営 の あり 方の 調 査 研究

商店街 や市 街地の 特定 地区 等での タウ ンマネ ジメントの組織体制や、その運営・コーディネ ートの方法、望ましい人的体制等を、対象地区 の特性に応じた形で検討し、合意形成を図る。

商 店街、 地域 組 織等

ま ち の 複合 的 組 織 づくり

★市民協働型活性化 組織の形成

商店街 組織 と地域 の市 民組 織の連 携の 機会を 設け、市民と商業者が協働で展開する複合的ま ちづくり組織の形成を導く。

地 域組織 等、 商 店街

ま ち の 複合 的 組 織 づくり

★消費者ニーズ調査 定期的 に消 費者ア ンケ ート やヒア リン グ等を 行い、消費ニーズや個店・商店街への要望等の 情報を蓄積し、商業者にフィードバックする。

消 費者、 商業 者

商 店 街 ・消 費 ニ ー ズの実 態調査

★高齢者の買物サポ ートシステム形成

高齢の消費者の買物行動に対し、御用聞きや送 迎、荷物の宅配、休憩場所の提供などのサポー トサービス提供を行う活動を促進する。

高 齢消費 者、 商 店街

少 子 高 齢化 へ の 対 応

★中山間地域等の利 便 提 供モ デル の 実 施

中山間地域にモデル地区を設定し、そこでの買 物利便 提供 に関す る各 種方 策の社 会実 験を実 施し、有効性、ビジネスとしての成立性等を検 証し、持続可能な本格実施につなげる。

商業者、中山間 地域市民

買 物 不 便地 域 の 利 便確保

★まちナビサイトの 連携促進

複数あるまちナビサイト間の連携、融合を促進 し、情報の集約と利用利便の増進を図る。

市民、商店街、 サ イト同 士

タ ウ ン 情報 の 発 信 支援

★定期的懇談会の開 催促進

各地区で、消費者、商業者、生産者が一堂に介 し意見や問題点等を話し合う懇談会に対し、場 や情報の提供により自主的開催を促進する。

消 費者、 商業 者 、生産 者

消 費 者 と商 業 者 の マ ッ チン グ 機 会 提供

(26)

重点的取り組み(案) 取り組みイメージ 主な対象主体 該 当する 方向性

★商店・商店街の消 費者への紹介

「お店まわりツアー」のように、普段商店街を 利用しない市民に個店・商店街に親しんでもら う場の設定を促進する。

消 費者、 商業 者 ・商店 街

消 費 者 と商 業 者 の マ ッ チン グ 機 会 提供

★消費者による商店 評価

定期的に市民・消費者にアンケート方式で優良 店を投票してもらい、高得点の店を表彰し、励 みにするとともに各店の経営意欲を喚起する。

消 費者、 商業 者

消 費 者 と商 業 者 の マ ッ チン グ 機 会 提供

★地域活動組織拠点 の誘致・導入

様々なNPO等の市民活動団体、地域活動組織 の活動拠点を商店街の空き店舗等に誘致し、ま ちの賑わい増進を図る。

地 域 活 動 組 織 、商店 街

市 民 活 動の 商 店 街 への取 り込み

★地域組織と商店街 組織の連携促進

地域の 町内 会やP TA など 各種住 民組 織と商 店街との連携のための情報提供等により、商店 街を場とした活動等を促進する。

地 域組織 等、 商 店街

市 民 活 動の 商 店 街 への取 り込み

★産業の壁を超えた 新事業体の育成

産業支援機関の活用も含め、商業を含む複数の 産業の 事業 者が連 携し たビ ジネス 主体 の立ち 上げ、共同事業化等を促進する。

地 域の様 々な 産 業間

連 携 情 報の 体 系 的 な提供

★異業種交流会の充 実

農商工など様々な産業、業種間の事業者が交流 する異業種交流会の開催により、新たなコラボ レーション関係の構築機会を提供する。

様 々な産 業や 業 種の事 業者 間

農 商 工 など 産 業 間 連携の 促進

★市街地と中山間地 域等の連携促進

中山間 地域 の産物 等の 生産 者と市 街地 の商店 街が連 携し た地産 地消 の仕 組みづ くり 等の取 り組みを促進する。

市 街地と 中山 間 地域等

地 区 間 連携 の 促 進

★商店街活動と福祉 活動の連携

福祉活 動団 体等に よる イベ ントを 商店 街で開 催したり、販促活動と連動させるなど、福祉と 商業の連携事業の展開を促進する。

福 祉 活 動 団 体 、商店 街

福 祉 団 体等 と の 連 携促進

(27)

■ 地区別の重点的取り組み方向(案)

前述の重点的取組は、いわき全体を俯瞰して選定したものであるが、地域における商業まちづくり の環境、課題は多様であり、各地区では、それぞれに関わる主体が、実情に合わせて取り組み内容を 選択し、各地区において組み合わせて、地区独自のプランに組み立てて活用すべきものである。

以下、その選定の目安となる方向を、いくつかの市内の地区パターンごとに示す。

地区パターン区分

A.全市的な中心をなす市街地(平中心市街地) B.市街地地区の中心商店街

C.幹線道路沿道の市街地(鹿島街道等) D.郊外部や住宅団地の商店・商店街 E.中山間地域の地区中心の商店・商店街

地区パターン 重点的取り組み方向

A.全市的な中心をなす市 街地(平中心市街地)

集積の魅力を最大限に発揮するため、街の組織体制づくりや運営強化に 取り組むとともに、常に魅力を発信し続けられるよう、創業支援、個店の 経営力向上のための取り組みに力を入れる。また、市民に支持される中心 市街地であるため、消費者ニーズの把握や消費者と商業者の接点を増やす 取り組みのほか、産業間や地区間の連携による新たなビジネスの場として の機能を高める取り組みを重視する。

B.市街地地区の中心商店 街

地区それぞれの特性を反映した個性的な魅力づくり、地区市民に密着し た商業機能の形成のため、市民組織等と商店街の連携や、中山間地域等と の地区間連携、観光等を含む産業間連携、消費者ニーズを捉えた新たなサ ービスの展開、まちの情報発信等に関する取り組みのほか、個店の集客力 を増すための経営改善等にも重点を置く。

C.幹線道路沿道の市街地

(鹿島街道等)

市街地地区の商業との良好な補完関係、地域との良好な共存関係を維持 しながら秩序ある商業地の環境を保ちながら、地域組織等との連携や、市 民協働型のまちの運営に関する取り組み等を重視する。

D.郊外部や住宅団地の商 店・商店街

周辺地区の市民の生活を支え、コミュニティの場としても機能し続けら れるよう、福祉をはじめ市民活動機能と商店街の連携やコミュニティビジ ネス、地区の実情に見合ったサービスシステムの構築等に係る取り組みに 重点を置く。

E.中山間地域の地区中心 の商店・商店街

買物不便地域の増加に対して、生活を支える機能の維持強化に主眼を置 き、利便提供や高齢者へのサービス、福祉等のコミュニティ拠点機能との 融合等に関する取り組みを重視する。また、地産地消、市街地との連携に よる機能形成を目指し、コミュニティビジネスや産業間・地区間交流、地 域活動との連携等の取り組みに力を入れる。

(28)

次の表は、前述の方針に沿って整理したものである。なお、本表は、あくまでも参考であり、各地 区では、ここで指摘する取り組み以外でも、有効な方策を検討の上、適宜実施していくべきものとす る。

A B C D E

重点的取り組み(案)

全市的な中心を

なす市街地︵平

中心市街地︶ 市街地地区の中

心商店街 幹線道路沿道の

市街地︵鹿島街

道等︶ 郊外部や住宅団

地の商店・商店

街 中山間地域の地

区中心の商店・

商店街

★創業自立支援機能の強化

★街の組織体制・運営のあり方の調査研究

★市民協働型活性化組織の形成

★消費者ニーズ調査

★高齢者の買物サポートシステム形成

★中山間地域等の利便提供モデルの実施

★まちナビサイトの連携促進

★定期的懇談会の開催促進

★商店・商店街の消費者への紹介

★消費者による商店評価

★地域活動組織拠点の誘致・導入

★地域組織と商店街組織の連携促進

★産業の壁を超えた新事業体の育成

★異業種交流会の充実

★市街地と中山間地域等の連携促進

★商店街活動と福祉活動の連携

※ 上記の重点的取り組みは全市的観点から選定したものであるため、各地区に横断的に関わるもの が多いが、本表では、特に地区パターン区分別の重点的取り組み方向に当てはまるものを選定し ており、地区の取り組みはこれに限定されるものではない。

(29)

《商業まちづくりの事例》

● 「小さな商店会の小さな友達づくり」―― 相武台南口商店会(神奈川県座間市)

近隣の大規模工 場の閉鎖や 駅前の大型 商業施設の閉 店等により 商店街の人通 りが減少し ていた相 武台南口商店会では、地元地域との交流を通じて活気を取り戻そうと、パワーのある商業者を中心に、 将来のお得意さんとなる地元の子どもたちと仲良くなることから始め、自治会、老人会、小学校と連 携した活動を展開している。

6年前から、地元小学校の協力を得て、商店街が用意した 600 坪の畑で、市の花ひまわりの種ま きから収穫までを小学生と商店会員が一緒に行っている。収穫したひまわりの種からは、油を採取し てバイオ燃料にしたり、子どもたちのアイディアにより飴作りや和紙作り等も行うとともに、子ども たちが描いたひまわりの絵の展覧会や、商店街での職場体験などを行い、商店街と小学生の密接な友 達関係を築いている。

このような活動を通じて、大人も子どもと一緒に買物に来るようになり、高校生になった子どもた ちが商店街に寄って話をしていくなど、地域に根づいた商店街づくりが進んでいる。こうした地域社 会とのつながりを目指す商店街のまちづくりへのチャレンジ度が評価され、神奈川県により平成 20 年度に行われた「第1回かながわチャレンジ商店街大賞」の最優秀「大賞」を受賞した。

商店街の酒店の店頭に置かれたひまわり焼酎

(地元 の子 どもた ちと 採取 した ひまわ りの 種か ら作られたもの)

● 「鉄のまち」の商店街復活 ―― 輪西商店街振興組合(北海道室蘭市)

室蘭市は明治期から「鉄のまち」として栄え、ピーク時には人口も26000 人に達したが、1970 年 代頃から鉄鋼産業の構造不況により人口は流出、空き店舗の増加が深刻な問題となった。

平成9年、官、民、企業が一体となり「輪西活性化推進協議会」が発足、平成11 年には地元商店 の有志により有限会社「輪西開発」が設立され、まちの規模を現住人口・年齢構成に合わせコンパク トに再編し、まちににぎわいを取り戻す取り組みを続けている。

まちの中心に安心して集える場を作ろうと「暮らしの広場」構想をまとめ、その第1弾として製鉄 会社所有地に床面積約3000 ㎡の複合商業施設「ぷらっと。てついち」を建設した。地元スーパーや 商店の他、NPO が運営する子育て支援施設(ワニワニクラブ)、集会 室を設け、子育て世代の主婦や 子供たち、お年寄りを多く集客している。第2弾では更なる集客のために、すべて商店街の資金で中 心部の水路や樹木などの整備、イルミネーションを一新した。第3弾は住まいの供給 、集約化で、高 齢者にも子育て世代にも適した住宅の供給による居住人口の増加を目指し、活動は続いている。

(30)

「鉄のまち」である歴史、産業を大切にした取り組みは、ボルト人形「ボルタ」にも象徴される。 まちおこしとして生まれた「ボルタ」は約2年半で15 万個を売り上げるまちのシンボルとなった。

「ぷらっと。てついち」

北海道商店街情報サイト kuleba より HP アドレス www.kuleba.jp/

● 「夜灯し

(よとぼし)

」で地域のつながり再生 ―― 稲毛せんげん通り商店街(千葉 市 )

稲毛せんげん通り商店街は、かつては潮干狩りや海水浴客でにぎわったが、稲毛海岸の埋め立て後 は、車の交通量は多いが人通りは少なく閑散としてしまった。

そこで、地域住民の地元に対する関心を高め、商店街や稲毛を広く知ってもらおうと、「稲毛のあ かりプロジェクト」を立ち上げ、せんげん通りを手作りの灯籠でライトアップする「稲毛あかり祭∼ 夜灯し(よとぼし)」を平成 18 年から開催している。毎年連携団体を増やし、冬の地域イベントと して定着してきている。

夜灯しは、かつて半農半漁のまちであった頃に行われていた遊び「夜とぼし漁」を現代に再現した もので、祭で使われる灯篭は地域の小中学生が、竹灯篭は高校生・地域住民が作 成する。竹灯篭に使 われる竹の切り出しから祭の開催まで、商店街と学生と住民の三者が一体となって取り組む。千葉市 の「商学連携による空き店舗活用事業」の一環として千葉大学の学生有志グループ(稲毛ドロップス) がPR活動等を手助けした。イメージキャラクターの選定等も行われている。

千葉県が推進する商店街地域連携モデル事業プランで、せんげん通り商店街(稲毛商店街振興組合) と稲毛ドロップスによる「稲毛のあかりプロジェクト事業」が平成18 年最優秀事業に選ばれている。

稲毛あかり祭∼夜灯し

夜灯(よとぼし)BLOG より

HP アドレス inagenoakari.seesaa.net/

(31)

● 少子高齢化対応・医商連携のまちづくり ―― 健軍商店街振興組合(熊本市)

健軍商店街(愛称「ピアクレス」)は熊本市東部地区発展の起点として、まちの歴史とともに様々 な問題に向き合い、取り組んできた。少子高齢化時代に向け地域に密着したひとにやさしい街づくり、 医商連携のまちづくりを推進している。

隣接する 4 つの商店街と合同で「健軍まちづくり推進協議会」を設立し、商店街自らが策定した

「商店街振興ビジョン」により随時活動している。最初に取り組んだ地域マップ作成で、地域の医療 機関28 医院を記載、連携を図った。

また、商店街で買い物した商品を自宅まで宅配する「タクシー宅配事業」や電動スクーターの貸し 出しのほか、空き店舗を利用し、県内物産品の販売所として「まちの駅」の設置運営、やりがいビジ ネス創造事業として日替わりオーナーが調理品を販売する「ピアクレスキッチン」、若者たちの居場 所となり相談事業も行う「くまもと若者サポートステーション」の開設など、集客につながる取り組 みを展開している。これら事業の多くは地域住民、高齢者の方々の声を反映したものであるという。 平成21 年 10 月には、健軍まちなか図書室「よって館ね」もオープンさせている。

「まちの駅」

けんぐんひろばHP「健軍エリア情報」より HP アドレス www.kengun.net/

(これらの他、市内の事例も掲載)

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